「聞きたいことがあって、残ってた。」 「聞きたいこと?」 もしや、あれを書いたのが私だとばれているのか。 そんなことを考えて俯いた私にかけられた言葉は、意外なものだった。 「笹島ののかの気になってる奴って誰。」 「へ、」 それは数週間前、その質問を機にぱたりと途絶えた机の上のメッセージ。