「あんた最近、よく真鍋のことみてるよね。」 お昼の時間にそう言い出したのは、同じクラスで親友のナツコだ。 「えっ、そうかな。 …そんなに見てるってわかる?」 他人様にバレるくらいなら本人にもばれてるんじゃないかとヒヤヒヤする。 「大丈夫、真鍋全く気付いてない様子だから。 …なに、好きになっちゃったの? あの無愛想男。」 「なにいって…ゴホッゴホッ!」 頬杖をついてニヤニヤするナツコに、私はおもわず卵焼きを詰まらせた。 …動揺してるの丸わかりじゃないか。