学校の前に着くと、もうみんな来ていた。 …遥もいる。 「あ、智尋!遅いよ~!」 「ごめんね。」 「じゃあ、みんな揃ったし行こっか!」 瑠璃がそう言うとみんな歩きだした。 今みんなが向かっているのは、 よくみんなで集まる場所。 大きなくすの木が一本ある丘の上。 丘に向かっている途中、 遥に睨まれているような気がした。 ただの被害妄想だけど……。