「なぁ、遥ってさぁ…瑠璃に告白されたやろ?」
「されたけど…。」
なんで知ってんだよ。
「ちゃんと断ったん?」
「断ったけど…なんで?」
すると、夕陽は…
「瑠璃…泣いてへんから。」
そして、夕陽は続けてこう言った。
「瑠璃はフラれたら泣くって思って心配してた。でも…強くなってんな…瑠璃。」
『よかった!』
夕陽は笑顔でそう言った。
夕陽は笑った。
心からの笑顔だ。
俺がそう思っていると、夕陽が…
「てか、遥は智尋が好きやのに瑠璃と付き合ってたら俺が遥をぶっ飛ばしてたわ!」
はぁ?
「なんで知ってんだよ!」
ガタッ
俺は思わず立ち上がってしまった。
…授業中に。