それでも、遥君に気持ちを伝えてけじめをつけたい。




好きだったころの気持ちを伝えたい。





「ねぇ…遥君、私ね…遥君のこと好きだよ。」




「うん…。」




「でも、付き合いたいとかは思ってないから…。」




遥君は星空を見上げながら言った。




「瑠璃…ごめんな。俺は…智尋が好きだから。」




「知ってるよ。遥君いつも智尋のこと見てたから。」




私は遥君のことずっと見てたから。




「遥君、聞いてくれてありがとう!」




すると、遥君は私のほうに顔を向けた。




そして…




「俺も、ありがとう。好きって言ってくれて。」




嬉しいよ。って言って笑った。





遥君に気持ちを伝えて、すっきりした。




フラれたけど…泣かない。




私は涙なんか流さないよ。




ちょっと前の私だったら…泣いてたと思う。




『言わなきゃよかった 』




そう言って智尋に頼ってたと思う。




でも、今はちがう。




今は…『言ってよかった 』そう思える。





だから…早く智尋に伝えたい。






「智尋、私…頑張ったよ。」って。