夜、みんなで星空を見に来た。
…流れ星は見れないけどね。
智尋がいなくなってから毎日毎日みんな一緒に、
大きなくすの木のあるあの丘で…星を見るんだ。
智尋が消えてから3ヶ月の間、
私たちの心にポッカリ穴が開いた。
いつもと同じようにしていても…なんかちがう。
みんなで声をだして笑っていても、
笑ってる感じがしない…心から笑えない。
…違和感を感じる。
丘の上に大の字に寝転がり、星空を見ながら私は呟いた。
「智尋がいなくなると…こんなにも寂しいんだね。」
「瑠璃…大丈夫だよ。智尋は必ず帰ってくるから。」
「遥君…そうだね。」
なんかね?遥君が言うと本当に帰ってくる気がする。