私が目を冷ましたときにまず目の前にあったもの。それは銀の棒だった。
“私は檻に入れられている。”
そう解釈するのにあまり時間はいらなかった。


暗い世界に目が慣れてきて、檻の棒と棒の隙間から回りを見てみる。
分かったのは、
○私以外にも閉じ込められている人がいる。
○私を含め、檻は約10個近くある。


その時だった。

「メヲサマシタカ?」

と言う機械音が聞こえた。は?と思って回りを見回す。どうやら聴こえているのは私だけではないようだ。


「今カラ自分達ガ入ッテイル檻ヲ出テモラウ。」


行きなり放送が流れた。機械音なため、かなり怖い。


「オ前達ハ、ケータイヲ持ッテイルカ。」


今時、まずケータイを持っていない人なんていないだろう。
私は愛用のスマホを出した。スマホのロックを解除し、ホームに戻る。ホーム画面に行くと、1件のメールが届いていた。


「タダイマ、メールヲ各自ニ送信シタ。登録ヲ済マセロ。」


これは新しい新種のテロなのか?そう思いつつも届いたメールを開いた。