田中は、私以外の生徒の存在に気づき、教室に入っていった。

ドン

何とも鈍い音がした。
確かなのは銃で撃ってはいない。
じゃぁ、なんなのか。


私は教室から出てしまった。
教室の外にいるのは勿論銃を持った田中。


「やぁ、ご機嫌いかがかな?。」
先生は甘い優しい声を出している。
そこが逆に怖い。
「残念だが、君は私の姿を見てしまったね?ではこうしなければならないね。」













私の記憶はここで終わった。



私はこの世界で、生きているときに人を殺すなんて事があるとは思ってもいなかった。