幸せを、君に。



「…ないのか?」


俺がそう尋ねると、天野はビクッと体を震わせて俺を見た。


…俺には自分が今どんな顔をしているか分からない。


でも、天野の表情を見て大体の察しはついた。


…たぶん、すげぇイライラしてる顔なんだろうな。


「あ…えっと…、、」


目を逸らし、口ごもる天野。


「なにしてんだよ…。

お前、ホントにやる気あんの?」


「あ…すみません…」


ため息をつきながら、自分の書類を取り出した。


「ほら。」


俺はそれを天野に差し出す。


「え…でも、雪野さんが…」


「俺は昨日見て来たからいい。」