幸せを、君に。



時計を見る。


もう発車5分前。


…朝からイライラさせるなよ。



ちょくちょく時計に目を落としながら、俺はアイツの到着を待った。


発車2分前。


改札の方からアイツが駆けて来るのが見えた。


「はぁ…」


俺はまたため息をついた。


「発車2分前なんだけど?」


「すみません…寝坊…しました…。」


「……」


俺は呆れて物も言えない。


こんな大事な日に寝坊?


神経どうかしてんじゃねーの?


「…呆れた。」


俺はそう言って、新幹線に乗り込んだ。