空とマンホール


キュン、て。
今更、何なの。

「砂藤さん」

上から降ってくる声。
見上げると、二階から上半身を乗り出す先輩がいた。

美術部は、休日は活動がないと聞いていたけれど、今日はあったのかもしれない。

「今日って活動ありました?」

「ないよ。でもそろそろ文化祭の出し物決めないといけないから」

「手伝うことありますか? じゃなくて手伝わせてください!」

返事を聞かずにあたしは校舎の中へ入った。

何かをして気を紛らわせよう。
部活だって言い訳出来れば、哲の観戦に行かなくてもよくなるかもしれないし。