空とマンホール






「羽月の代は元々幽霊部員が多いんだけど、」

菓子パしよ菓子パ! と言い始めた溝上先輩に押された先生のポケットマネーで買いだしに行ってしまった二人を待って、あたしと先生は留守番。

少し先輩を取られた気分でつまらなく思っているのを見抜かれたのか、先生は話し始めた。

「羽月の上、溝上の代は部員も活動する生徒が多かったんだよ」

「え、そうなんですか?」

文化部でも三年生は夏前までは普通に活動するものだから、全然姿を見せない美術部の三年生は居ないか幽霊部員なのだと勝手に決め付けていた。