空とマンホール


必然的に結の部屋に入ることになる。

きょとんとした顔をした結は入らないのか、という顔をしてこちらを見てくる。
そうだった。袋持ってるの俺だった。

「家の鍵忘れたの?」

苦笑いしながら聞かれた。…聞き様によっては馬鹿にされている気にもなる。

けれど、敬司には有り得ても結に限ってそれは無い。

「哲ママ帰ってくるまでここに居る?」

答えないのを肯定ととったのか、そんなことを言ってくる。

「……は?」

「いや、居たくないなら良いけれど」

「居る、けど」

いつも早く出て行けと言わんばかりに、何かと理由をあげてくるというのに。