空とマンホール


答えはすぐには返っては来なかった。

何かを考えてから、口を開く。

「最近彼女どーなの、砂藤さん」

「どうって、元気だけど」

「調子聞いてんじゃないよ、男事情聞いてんだよ。先輩彼氏は出来たんですか」

「……さあ」

そういう話は全然しない。聞いてからショックを受けるのも、またショックになる。

敬司は持っていたシャーペンの先をこちらに向けた。

何が言いたい。

「てっちゃんさー」

「その呼び方キショイ」

「南雲に気を付けた方が良いよ」

……どうして急に南雲が出てくる?

その脈絡の無さに困惑していると、敬司はムカツクような表情を作った。