空とマンホール


気付かれたのかと思って内心焦りながら答えた。

「ありがと」

久しぶりに見る結の笑顔が、自分に向けられているのが信じられない。
信じられなくて、目を逸らした。







結局月曜日の朝練に出た。

そして南雲に謝る。

「良いよ、そんなの。それより風邪のひと、大丈夫?」

「ああ、朝から肉うどん食べてたくらいだから。普通に学校来てる」

「朝から肉うどんって、汐野の兄弟すごいね」

「いや、兄弟じゃない」

ピタリと南雲の笑い声が止む。と同時に、敬司が後ろから来た。