呟いた声は漏れたみたいで、我に返って結を見た。起きてないのに安心と落胆をして、その手を握ったままベッドに突っ伏した。
次の日、ケロリと良くなった結はすき焼きになるはずだった肉をうどんに入れて食べていた。普通に元気だ。
「もう大丈夫なの?」
母さんの心配するような声に「大丈夫」とへらりと笑う。
朝になって起きると、結はまだ眠っていた。手を離して、母さん達に知られたら面倒な気がして、静かに自分の部屋に戻った。
「哲が氷枕やってくれたんだよ、意外に気が利くでしょう?」
「母さんがやってる途中で長電話し始めたんだろ」



