空とマンホール


丸まるようにして眠っている。

額に貼っている冷やしピタを剥がして、新しいのを貼る。んーと唸りながらも起きない。

頭を抱えて、氷枕に変える。

戻して寝かせると、腕が布団からはみ出た。

手首を掴む。思うより細くて、少し驚く。

手は? なんて、聞いたことはなかった。眠そうな顔で握った結の手は、するりとすぐに離れていってしまった。

本当に、握っていたかったのは俺の方なんじゃないか?

きゅ、と心臓が痛む。同じくらいの強さで、結の手を握った。

「……どこにも行くなよ」