空とマンホール


肩と耳で挟んでいた携帯を手で持つ。

「それが?」

『仲良いんだね』

「いや、良くはない」

階段を上がった。

南雲が電話の向こうで口を噤むのが分かった。これだな、素っ気ない態度を取ってるっていうのは。

『あのさ、汐野。月曜日の朝練、一緒に行かない? 方向も一緒だし…』

「あー…悪い、多分月曜日の朝練は休む」

『え、なんで?』

「今風邪ひいてる奴いるから。じゃあ、放課後練で」

結局面倒になって切ってしまう通話。
ノックなしに部屋に入ってベッドで眠る結を確認した。