「俺が聞いたのはメイクに使う刷毛をくれて、どれだけそれが柔らかいのかって話だった。メイクする人なんだと思ってたけど、着物も着るんだ」 「メイクして着物着るってなると…」 「あと、ここの卒業生だって専らの噂」 頭に浮かぶのが一人の人物だけになっていく。ここの卒業生で、メイクをして着物も着る。 それって、 「いやまさか。噂ですし、ねえ」 「だよね。今すごく無いこと考えてた、委員会で疲れてんだなきっと」 「お疲れ様です」 先輩の意見がまとまらなかったらしい委員会疲れが顔に出てきている。