彼氏がいるけれど先生にも…。
「あ、それここにあったのか。家に無いから引っ越す時にどっかやったのかと思った」
「先生の私物なんですか? すごい分厚いですけど、買ったんですか?」
「これは貰ったんだ。奥さんの仕事先で屏風使ったらしくて、譲ってくれたって」
先生から奥さんの話を聞くのは初めてだ。
「屏風使うって、奥さんの仕事、呉服屋さんとかですか?」
机に可愛い感じに頬杖をついた先生は、少し考えた顔をして、それでもまだ躊躇うように口を開いた。
「いや、着る方」
「着る?」
ガラリと扉が開いた。そこにいたのは先輩。



