殴りかかりはしない。今まで喧嘩紛いをしたことはあっても、殴ったり蹴ったりしたことはなかった。
「つか、哲って砂藤さんにいつもあんな?」
「どんな?」
「素っ気ないを追い抜いて、冷たい」
その自覚はあった。
靴を持って俺達も校舎を出る。校門を見たけれど、結の姿は無かった。
体育館へ歩きながら話す。
「ずっとああなんだよ。小さい頃に家に来たとはいえ、物心はついてるしキョーダイには思えないし」
「接し方が分からなくて、一段と壁作ってるみたいな?」
「お前なんで分かんの?」
もしかして心を読める技でも持ってんのか。



