午後はバイトを探そうと思っていたのだけれど。
最悪、蓮根の煮物は無くても帰れる…と考えたとき、哲はコンビニへ入った。
あたしは入り口で唖然としながらその背中を見送った。コンビニに用があるならあたしにパック渡してから行けば良いのに。
溜め息を吐く寸前、哲が出てくる。
言いたいことのあるあたしをきょとんと見つめて、今度はアパートの方向へ歩く。
置いていかれるのも馬鹿なので、その背中を追った。次はちゃんとアパートの二階まで来た。
鍵を開けると、当然のように哲は入ってきた。
そして、靴を脱いであがっていく。



