空とマンホール


ガサガサとコンビニの袋の中からアイスバーを出して、あたしに差し出してくれる。

「いる?」

「大丈夫です」

そっかーと言いながら口に入れた。

「あ、ここにいたのか。見えなかった」

りっくんという人の姿に思わず目を見開いた。

「先輩?」

「うわ、砂藤さんなんで?」

「りっくんの後輩?」

きょとんとした顔でアイスバーを食べる。
ということは、あたしの隣に座っているこの人が炭酸水の…?

「美術部の後輩。こんな時間にどうしたの?」

「そんなことより先輩、炭酸水の人にりっくんて呼ば」

ばち、と叩くように口を塞がれた。
笑っているけれど、目元が笑っておりません、先輩。