空とマンホール


同じところに行きたくなくて来たに決まってる。

そんなことを反論するはずもなく、視線はローファーの間を彷徨っている。

「何か答えれば? ブス」

強めに肩を押された。
ぶつかったのは、後ろにいた先輩だった。

謝ろうと見上げようとしたけれど、その前に言葉が飛んでくる。

「ま、いっか。哲に会って聞けば良いんだし」

ウダ高の制服。
あたしは初めて、その相手の顔を見た気がした。

「確かにあたしは昔も今も変わらないブスで、すぐに人を不快にさせるクズで、」

そんなのは許さない。

哲の幸せを壊すのは、あたしが許さない。