好きよりももっと。


ぎゅっ

「なっ」

「あむちゃん。死ぬなんて言わないでよ。」

ポタッとおちるあむちゃんの涙。

「あむちゃんは純粋に夏原くんを好きなんでしょう?だったら、振り向かせればいいんだよ。」

「うぅっ…私はずっと頑張って来たのよ。楓に近づく人を追い払ってずっとずっと好きだったから。」

うん。うん。

「だけど、あんたには敵わないわ。楓に本気の顔をさせたんだもの。」