「なんの騒ぎだ。」

人混みから浅葱色の羽織を着た男が騒ぎを聞きつけたのかよって来た。

「新撰組だ!」

人斬り集団と恐れられている新撰組の登場に周りはざわめきだした。

(チッ…新撰組…)

玲咲はこれ以上ここにいるのは危険を感じ
気配を消し静かにこの場所を離れた。

しかし、離れると同時に感じた。

『新撰組…彼らと必ず出逢うことになる』

   …そんな予感が…

~ザァァァァァ~

いやな予感と風を感じた次の瞬間、
そこにはもう誰もいなかった。