ちらり、と一回り背の高い百目鬼君の顔を見上げる。 悔しいけれど、100歩くらい譲って言ってあげるとするなら、彼は世間一般的に、というか、全世界の人が「かっこいい」と言ってしまうほどの顔立ちをしている。 それで、家はお金持ちなのだから、なお悔しい。 「……僕の顔、何かついているかな」 「……いえ、別に」 じっと見つめていたのはしっかりバレていたらしい。まあ、バレて当然だと……思う。 今まで、百目鬼君が人に弱味を見せたところなんて見たことがない。つまり、それくらい隙のない人間なのだから。