「ほんと、何なんですか………」
「いや。橘とデートにいこうと思ってね。どうせ嫌がるだろうから、既成事実を作っておこうかと」
「意味不明なんですが。……それに……突然すぎますよ……凄く暑いですし……」
真上にはじりじりと照りつける太陽。
あぁ、どうして……。今日はゆっくり本を読むつもりだったんですよ?
まあ、涼しい車内(百目鬼君が乗ってきた高級車)という選択肢があったのだけれど、乗ったら最後、この先いろいろ言いくるめられてしまうのが目に見えたので、帰してもらった。
でも、今は正直……乗りた……
「じゃあ、もう一回車呼ぶ?すぐ来てくれると思うけど」
「いえ結構です」
「即答か」
ダメだダメだ。完全にのせられそうになってますから……!!
落ち着かないと。
