僕は、だめだ

知嘉がいるのに、

一人になると

“咲”の存在が大きくなり回りが見えなくなる。

こんなこと誰にも言えない、言ってしまうと、僕の大切なものが壊れてしまう、そんな感じがしたから。

僕は、だめだ

そんなことを考えながら一夜を過ごしたのであった。