「えっ、美奈子ですか? うーん、どうって言われても……」
数日後の昼休み、今度は私から響子をランチに誘ってみた。
私たちは今、この前と同じ、会社から少し離れた裏通りのカフェに来ている。
不思議なことに、美奈子はあの日のことを誰にも黙っているようだった。私の耳には、噂話も悪口も、何にも入ってこない。噂好きの美奈子グループにしては考えられないことだ。
「なんていうか……真面目ですねー。仕事もちゃんとやってるし。むしろ、美奈子のおかげで外食部が回ってるっていうか……」
「へえ、それって凄いことじゃない」
「何があったのかわかんないんですけど、私ちょっと美奈子のこと見直したかも。みんなが嫌がるような地味な入力作業とかも率先してやってるし」
響子の言う事が本当なら、随分な変わりようだ。以前の美奈子なら、嫌いな作業は他の子に押し付けて、さっさと定時には帰っていた。美奈子にも何か心境の変化があったということだろうか。
数日後の昼休み、今度は私から響子をランチに誘ってみた。
私たちは今、この前と同じ、会社から少し離れた裏通りのカフェに来ている。
不思議なことに、美奈子はあの日のことを誰にも黙っているようだった。私の耳には、噂話も悪口も、何にも入ってこない。噂好きの美奈子グループにしては考えられないことだ。
「なんていうか……真面目ですねー。仕事もちゃんとやってるし。むしろ、美奈子のおかげで外食部が回ってるっていうか……」
「へえ、それって凄いことじゃない」
「何があったのかわかんないんですけど、私ちょっと美奈子のこと見直したかも。みんなが嫌がるような地味な入力作業とかも率先してやってるし」
響子の言う事が本当なら、随分な変わりようだ。以前の美奈子なら、嫌いな作業は他の子に押し付けて、さっさと定時には帰っていた。美奈子にも何か心境の変化があったということだろうか。


