クスクス笑いながら上村も一緒にしゃがみこみ、四方八方に散らばるグレープフルーツをふたりしてなんとか一ヶ所にまとめた。遅れて、ようやくこの騒ぎに気付いた店長らしき男性がこちらに走ってくる。
「あー、これはまた派手にやっちゃいましたねえ。大丈夫です、お客様。あとはこちらでやっておきますので」
「そんなわけにはいきません。私、弁償します!」
「大丈夫ですよ。そんなに傷はついてないようですし」
「買います!」「いや、大丈夫!」と押し問答する私たちの隣で、ついに堪え切れなくなった上村だけが裏返した手のひらを口に当て、いつまでも笑っていた。
「あー、これはまた派手にやっちゃいましたねえ。大丈夫です、お客様。あとはこちらでやっておきますので」
「そんなわけにはいきません。私、弁償します!」
「大丈夫ですよ。そんなに傷はついてないようですし」
「買います!」「いや、大丈夫!」と押し問答する私たちの隣で、ついに堪え切れなくなった上村だけが裏返した手のひらを口に当て、いつまでも笑っていた。


