◇◇◇◇◇◇
「ねえ三谷さん、今夜ヒマ?」
口元をファイルで覆い隠した岩井田さんが、オフィスの隅でコピー機を陣取る私に声を掛けてきた。
「え? 何ですか、いきなり……っていうか岩井田さん、何ですかそのファイル?」
「これ? 三谷さん口説いてるの、他の人にばれないようにね」
岩井田さんの瞳が、眼鏡越しに細まるのが見えた。ああ、いつもの岩井田さんのジョークだ。
「そんなこと言って、変な噂立てられても知りませんよ」
「何、変な噂って?」
「聞きましたよ、この間飲料部の女の子に飲みに誘われてたって。その前は確か受付の女の子」
「えっ? なんでそんなこと三谷さんが知ってるの」
「女子社員のネットワークは凄いんですよ。聞きたくなくても、色んなところから耳に入ってくるんです」
「うわぁ怖いな、以後気をつけるよ」
そう言って首を竦める岩井田さんに、また笑いが零れてしまう。
「ねえ三谷さん、今夜ヒマ?」
口元をファイルで覆い隠した岩井田さんが、オフィスの隅でコピー機を陣取る私に声を掛けてきた。
「え? 何ですか、いきなり……っていうか岩井田さん、何ですかそのファイル?」
「これ? 三谷さん口説いてるの、他の人にばれないようにね」
岩井田さんの瞳が、眼鏡越しに細まるのが見えた。ああ、いつもの岩井田さんのジョークだ。
「そんなこと言って、変な噂立てられても知りませんよ」
「何、変な噂って?」
「聞きましたよ、この間飲料部の女の子に飲みに誘われてたって。その前は確か受付の女の子」
「えっ? なんでそんなこと三谷さんが知ってるの」
「女子社員のネットワークは凄いんですよ。聞きたくなくても、色んなところから耳に入ってくるんです」
「うわぁ怖いな、以後気をつけるよ」
そう言って首を竦める岩井田さんに、また笑いが零れてしまう。


