私はローテーブルにガラスの器に入れたグレープフルーツを二つ置き、上村の向かい側に腰を下ろした。上村は手を出さずに、じっとグレープフルーツを見つめている。
「上村、食べないの?」
「いや……、いただきます」
私が訊くと、上村はようやく器に手を伸ばした。
どうして上村は、自分のことは何も言ってくれないんだろう。プライベートを明かしたくないなら、せめて仕事のことくらい話してくれたらいいのに、やっぱり私じゃ、聞き役にもなれないのかな。
上村が何も言ってくれないことに寂しさを覚えながら、私は上村がグレープフルーツを口に運ぶのをぼんやりと眺めていた。
「上村、食べないの?」
「いや……、いただきます」
私が訊くと、上村はようやく器に手を伸ばした。
どうして上村は、自分のことは何も言ってくれないんだろう。プライベートを明かしたくないなら、せめて仕事のことくらい話してくれたらいいのに、やっぱり私じゃ、聞き役にもなれないのかな。
上村が何も言ってくれないことに寂しさを覚えながら、私は上村がグレープフルーツを口に運ぶのをぼんやりと眺めていた。


