瑞々しい果肉の欠片を一つだけつまみ、上村に気付かれないようにこっそり口に含む。口の中一杯に、今はもう食べ慣れた酸味が広がった。
「先輩、昨日いなかった」
いきなり後ろから声がして驚いた。慌てて口の中の果肉を飲み込む。
「昨日来たの? ……ごめん、病院から帰るの遅くなって」
つい、嘘をついてしまった。上村には、岩井田さんの引き抜きの件は話せない。
「嘘。俺来たの9時くらい、面会時間とっくに終わってる」
「えっと……」
「ココにいなきゃダメでしょ、先輩は」
「え……」
突然、背後から上村の腕が伸びてきた。顎を持ち上げられ、親指で下唇をさっと撫でる。すぐに私を解放すると、上村は親指の先をぺろりと舐めた。
「……すっぱ。先輩、つまみ食いしたでしょ」
「ちょ、ちょっと上村!」
「先輩、昨日いなかった」
いきなり後ろから声がして驚いた。慌てて口の中の果肉を飲み込む。
「昨日来たの? ……ごめん、病院から帰るの遅くなって」
つい、嘘をついてしまった。上村には、岩井田さんの引き抜きの件は話せない。
「嘘。俺来たの9時くらい、面会時間とっくに終わってる」
「えっと……」
「ココにいなきゃダメでしょ、先輩は」
「え……」
突然、背後から上村の腕が伸びてきた。顎を持ち上げられ、親指で下唇をさっと撫でる。すぐに私を解放すると、上村は親指の先をぺろりと舐めた。
「……すっぱ。先輩、つまみ食いしたでしょ」
「ちょ、ちょっと上村!」


