感激で、うまく言葉が出てこない。何よりも岩井田さんは私の仕事振りを評価してくれている。そのことに大きく心を動かされた。
……それでも、やはり母のことが脳裏によぎる。
「そんな風に言っていただけるなんて嬉しいです。でも、やっぱり母のことを考えると……」
「三谷さんはお母さんのことをとっても大事に思っていらっしゃるんですね。でも、三谷さんの人生は他の誰のものでもない、三谷さんのものです。もう少し、自分のために生きることを考えてもいいんじゃないですか」
「私のため……?」
「そんなに結論を急がなくても。しばらく考えてみてください。ね?」
岩井田さんは、まだ最初のビールが残ったグラスを持ち上げ、再び乾杯をするようなポーズをした。私も、彼に合わせてグラスを持つ。
――心が揺さ振られる。
その日、岩井田さんの言葉が、いつまでもいつまでも私のなかでリフレインしていた。
……それでも、やはり母のことが脳裏によぎる。
「そんな風に言っていただけるなんて嬉しいです。でも、やっぱり母のことを考えると……」
「三谷さんはお母さんのことをとっても大事に思っていらっしゃるんですね。でも、三谷さんの人生は他の誰のものでもない、三谷さんのものです。もう少し、自分のために生きることを考えてもいいんじゃないですか」
「私のため……?」
「そんなに結論を急がなくても。しばらく考えてみてください。ね?」
岩井田さんは、まだ最初のビールが残ったグラスを持ち上げ、再び乾杯をするようなポーズをした。私も、彼に合わせてグラスを持つ。
――心が揺さ振られる。
その日、岩井田さんの言葉が、いつまでもいつまでも私のなかでリフレインしていた。


