「今日は本当にありがとう……って、これ二回目だね」
脱いだばかりの浴衣をカーテンレールに掛け、リビングの入り口に立ったままの上村にそう言った。
私を気遣ってくれているのか、何度も断ったのに上村は部屋まで送ると言ってきかなかった。帰りの車の中でも、車を降りた後も、お互いに会話を交わすでもない。ただ、心配そうな上村の表情には気付いてないふりをした。
「コーヒーでも飲む? 上村も疲れたでしょう」
窓辺からリビングを通り抜け、キッチンへと向かう。
「先輩、コーヒーなら俺が……」
シンクの上にある作り付けの戸棚に伸ばした私と上村の手が、軽く触れ合った。
脱いだばかりの浴衣をカーテンレールに掛け、リビングの入り口に立ったままの上村にそう言った。
私を気遣ってくれているのか、何度も断ったのに上村は部屋まで送ると言ってきかなかった。帰りの車の中でも、車を降りた後も、お互いに会話を交わすでもない。ただ、心配そうな上村の表情には気付いてないふりをした。
「コーヒーでも飲む? 上村も疲れたでしょう」
窓辺からリビングを通り抜け、キッチンへと向かう。
「先輩、コーヒーなら俺が……」
シンクの上にある作り付けの戸棚に伸ばした私と上村の手が、軽く触れ合った。


