所詮子どもの他愛のない会話の中の約束。
それに過ぎなかった。
時は過ぎ、俺らは小学6年生に。
相変わらず俺らは3人で遊んでいた。
ミホの家は近所でも有名なお金持ちのお嬢様。
卒業後は、お嬢様学校への入学が決まっていた。
俺はミホが別々の中学へ進んでも、何かあったらメールや電話をしろよ?と伝えた。
ミホは「ありがとう」と頷いた。
卒業式前日。
俺はミホとリクを誘って、近くの遊園地へ向かった。
そこで、ミホはリクに告白するつもりだった。
俺はミホを友達と思っていたから、ミホの恋を応援した。
俺はミホとリクだけにした。
終わったら、俺の元へ戻るよう言って。
俺は1人、遊園地内の売店でソフトクリームを食べていた。
戻ってきたのは、リク1人だった。
しかも、気味悪く笑っている。
「リク?ミホはどうした?」
「・・・アツシはさ、知っていたの?
ミホが、ボクらと会えなくなること」
「知っていたけど・・・」
「アツシ、寂しくないの?」
「そりゃあ少しはな。
幼馴染だし。
でも、ミホが決めたことだし・・・」
「・・・ふぅん」