愛された先パイ









次の日。

俺とヒヨコはいつも通り学校へ。





教室は、何故か騒がしかった。

俺がヒヨコと付き合っている事実を知ってから、誰も俺に声をかけなくなった。

まあ、構わないし、気にしないんだけど。

ヒヨコだけに見つめてもらえれば・・・。



席に座ると、慌てた様子でアツシが来た。



「リクっ!」

「ん?」

「鹿野美和が・・・亡くなったらしいぜ!」

「鹿野が・・・?」

「それに・・・美亜も」

「どうして・・・」

「わかんねぇ。
警察もここんとこ犯罪が多いから、わからねぇって」

「・・・ふぅん」

「リク・・・?」

「別に俺には・・・関係ねぇし?」

「リク、お前変わったな。
天然じゃなくなった」

「は?
俺が天然?
・・・アツシさ、俺を馬鹿にしてんのか?」

「は?
馬鹿にしたつもりなんてねぇけど」

「天然って、聞こえは良いけど、馬鹿って言っていることと同じだぞ。
それを気軽に言うなんて・・・・」



俺は立ち上がり、アツシの耳元で囁いた。








「アツシモ、殺サレテェノ?」