愛された先パイ










学校に着くと、どこか騒がしい。



「リク!ヒヨコちゃん!」

「アツシ」



急いで走ってきたアツシ。

珍しいな。



「実はさ、落ち着いて聞けよ」

「何だ?」

「楠木先輩が、亡くなったらしい」



梓さんが、

亡くなった!?



「嘘だろ?
俺、昨日12時過ぎまで梓さんといたんだぞ?」

「多分その後だろうな」



マジかよ・・・。



「失礼します。
成島・・・凌空くんですね?」



校舎の方から来たのは、スーツ姿のおじさん2人。



「お話を聞きたいのですが、よろしいですか」

「・・・はい」



おじさんは警察手帳を見せてきた。