ご飯を食べ終わり、俺はヒヨコちゃんを送るべく夜道を歩いていた。

ヒヨコちゃんは近いから帰れると言っていたけど。

さすがに危ないので・・・。




最近、この辺では通り魔事件があった。

殺されたのは、ごく普通の、女子高校生。

犯人は今だ見つかっていない。

その子の他にも、被害者の女子高校生のクラスメイト達数人が被害にあっている。


それで何故通り魔事件なのか。

あくまで殺された被害者たちが、ただのクラスメイトだったから、らしい。

仲の良い友人なら、計画的犯行だったらしい。


俺は事件関係者じゃないから、よくわからないけど。


そういえば、被害者たちが通っていた高校って・・・。

さっきヒヨコちゃんが話してくれた、ヒヨコちゃんが前に行っていた高校だよな。



「ヒヨコちゃん、この辺で通り魔事件あったの知っている?」

「知ってますけど」

「その被害者たちって、ヒヨコちゃんと同じ学校だよね?」

「・・・はい」



いったん間を置いたヒヨコちゃんは、切り出した。



「実は、私が転校した理由も、その事件が関係しているんです」

「そうなの?」

「私がいた高校は、クラス人数が少ないんです。
その上殺されて、ますます少なくなってしまって。
被害にあわなかった生徒も、原因不明の病気で他界している人もいるんです」

「そうなんだ・・・」

「それなのに、私は無傷で、何も被害を受けていなくて・・・。
他のクラスに入りなおしたんです、担任の計らいで。
でもその後、担任は事故で亡くなってしまって。
私は皆から・・・呪われた子だって・・・言われて・・・・・」



呪われた子!?