「えぇ?どぉしてぇ?」

「一緒に帰ろぉよぉ」

「ゴメンネ」



俺は珍しく、愛想笑いを返す。

俺、

女子が語尾を伸ばして話すの、嫌いなんだよね?

鬱陶しいって思っちゃって・・・。



「せ、先パイが嫌がっているじゃないですか」

「「あ?」」



一斉に女子がヒヨコちゃんを見る。



「何この女」

「先パイって・・・リクのこと?」

「何あんた・・・。
リクの彼女なわけ?」

「ち、違いますけど・・・」

「彼女でもない奴が、出てくるんじゃねぇよ!!」



ドンッと押され、尻餅をつくヒヨコちゃん。



「ヒヨコちゃん!?」

「・・・先パイ」

「何してんだよ!怪我したらどうしていたんだよ!!」



普段温厚で怒らない俺が怒ったので、女子たちは驚いて、涙を浮かべた。



「ご・・・ごめ・・・・」

「謝る相手、俺じゃないでしょ」