「あ、そういえば桜間女子の生徒が校門に立っているってクラスの男子が騒いでたのよ。あんなお嬢様校の人がなんでかしらね〜。」
奈津が長い金髪をクルクルしながら呟く。
桜間女子高校といえば。
ここら辺では有名な女子校だ。
お金持ちや政治家の娘なんかが通う、生粋のお嬢様の為の学校。
「桜間女子って、冬也の実家の近くだよな?」
明希の問いかけに、みんなの視線が冬也に行く。
「あ。おれちょっと行ってくるわ。」
「あ? おいちょーー行っちまった。」
ありゃりゃ?
みんなが冬也を見た途端、冬也は生徒会室を出て行ってしまった。
「なになに?好きな人でもいたとか!?」
こりゃスクープだ。
あの冬也くんに。カタブツ冬也に好きな人なんて。


