抵抗しようとするが、当然男の人の力にかなうはずもなく…。
私は彼のほうに強引に引き寄せられ…
気がついたときには、水原くんに教室の壁に追いやられていて、私は逃げ場のない状態となっていた。
そして水原くんは、私の顔の真横にドンッと手をつき、私をじっと見下ろしてくる。
「前園。俺に何か話すことあるだろ…?」
へ…?
「はっ、話すこと?何だろう…?」
すぐ目の前には、水原くんの瞳があって…その距離は、わずか数センチ。
やばい…水原くん。近い!近いよ〜〜。
あまりの近さに、私は心臓が飛び出しそうになる。



