無理して笑うな




それから蓮の提案で、もう一度蓮と話をすることになった。



蓮は唯のお兄ちゃん、弘樹君のレストランに俺を連れてきた。



蓮はまた帽子を目深にかぶってきたが、こちらも慣れてきているせいでもうなんとも思わない。



「…暑くないわけ?」




「帽子?暑いに決まってんだろ。」




蓮はアイスティーを飲みながら笑った。




「まあ、人が少なかったら帽子もかぶらないんだけどこれから晩ご飯を食べる客が来るからなぁ。」




蓮はそう言いながらも帽子をとった。



やっぱり、国民的アイドルなだけあってそこら辺にいる男とは比べものにならないぐらいかっこいい。



そのとき、弘樹君が蓮の横に座った。




「何の話〜?」




今はまだ店がすいているから暇だったんだろう。




「恋バナだよ、弘樹君。」




言った本人の蓮とそれを聞いた弘樹君がケラケラと笑った。




「男2人で?寂しい奴らだな。」




「なんだよ、こっちは本気で悩んでるのに。」




俺は少しムスッとして言った。




「ごめんごめん、唯のことだろ?」




弘樹君は頬杖をついて驚く俺を見た。




「お前ら昔からとてつもなく仲良かったもんな。今はボロボロみたいだけど。」




「昔の2人ってどんなだったの?」




蓮がそう言うと弘樹君はニヤッと笑った。




「どこへ行くにも一緒で、毎日お互いの家行き来してた。」