確かに涼華が来た頃にはケーキはほとんど私が作り終わった後だったけど。
チョコでプレートも描いてくれたし、私が疲れて寝てる間に片付けてくれたから。

「そんな事無いよ。涼華、凄い手伝ってくれたもん」

手伝ってくれたことは確か。

「もういいでしょー!ね、南クン開けてみて」

「うん」

空色のリボンを解いて箱を開ける。

「「おー!すげー!」」

キャプテンと南遥斗が同時に同じ反応した。

チョコレートケーキにチョコのプレートに描かれた『Happy Birthday HARUTO』の文字。