やっと手を離してくれた。
その手にハイ。とヘッドホンを置く。

「でも、私部活あるんでそんな暇ないです」

「どうせ授業出てないんだからその時に出来んじゃん」

確かにそうだけど。

「明日俺講義入ってないし」

どんどん話を進めていく先輩。

「だから明日10時に校門前集合ね♪」

「部活始まるまでですからね。部活は出てるんですから。」

「分かってるよ。部活頑張ってるの知ってるもん」


「じゃ明日ね♪」

バイバーイと手を振りながら大学中に戻っていく。