私が、呆然と隆太さんを見ていると、突然頭の上に手が置かれた。
「…ふ。陽菜ちゃん、愛されてるねぇ。」
『へ?』
和馬さんの言葉が理解できず首をかしげていると、いつのまにか隆太さんが私の前まで来ていた。
隆太さんは、無言で和馬さんの手を払い私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「行くぞ。」
そして、手が止まったと思ったら、突然呟いた。
『え、え?』
訳が分からず止まっていると、隆太さんが私の手を引いて一言。
「お前が用があるのは、和馬じゃなくて俺だろ?」
軽く笑ってから、私の手を握ったまま走りだす。
ーーーかっこ、よすぎだよ………。



