隆太さんは、私の頭をぽんぽんっとさわって、走っていった。 私は、体育館の壁に背をつけてずるずる……と座り込んだ。 『アホ面って………』 隆太さんがふれた場所がすごく熱い気がするのは気のせいだろうか。 隆太さんと普通に話せるようになって数日。 あまりにもフレンドリーな隆太さんに振り回されっぱなしだ。 …………はぁ。 顔まで熱い気がするのは、アホ面とか言われた恥ずかしさだよ。 絶対に。