初恋は涙色に輝く…



『あはは、瑞穂ごめーん。』


教室に戻れば、不機嫌な瑞穂が待っていた。

瑞穂の前のお弁当は減っていない。


『……ありがとねー』

「べつに。」


膨れっ面でも、瑞穂が照れてるのが分かった。


………可愛いやつめ。


私が席に着くと、もぐもぐと食べ始める。

それを見た私も、お弁当に手をつけた。


『……あ、そうだ。』