「おー、陽菜ってお前のことだったんだな。」 ……当たり前のように名前呼び。ですか。 いいですけど。いいんですけど。 ………恥ずかしいんだって。涙 私がこんなことを考えているなんて彼が知るはずもなく。 平然と自己紹介を始めた。 「俺は、佐伯隆太~Saeki Ryuta~。3年で剣道部の部長。まぁ、よろしく。」 なんていうか、思ってたより男って感じの人だった。 私の想像は、あの笑顔的に和馬さんみたいな人だったし。 ………なんか、笑ってくれないと怖いかも。